桜の下、4年ぶりの活気と笑顔 甲突川河畔の宴会解禁「日常戻ってきた」

 2023/04/01 21:20
花見で飲食を楽しむ団体客=1日、鹿児島市の甲突川河畔
花見で飲食を楽しむ団体客=1日、鹿児島市の甲突川河畔
 4年ぶりに団体による宴会や火気の使用が解禁された鹿児島市の甲突川河畔は1日、バーベキューを食べたり、乾杯したりしながら花見を楽しむ団体や家族連れらでにぎわった。肉やコンロのセットを配達する業者では予約でいっぱいのところも。桜の花の下には新型コロナウイルスのため途絶えていたマスクなしの笑顔とともに、おいしそうな匂いが広がっていた。

 東谷山3丁目の看護学生内田光虹さん(21)は、家族や父親の会社仲間ら約30人でバーベキュー。屋外ということもあり、コロナ感染拡大後では初めてマスクを外して団体で飲食した。「開放感がいい。新年度は気分を一新して頑張ろうという気持ちになった」

 毎年甲突川河畔で仕事関係者とバーベキューをしていた岡之原町の会社役員丸橋一忠さん(70)は「飲みニケーションも大事」と約30人で4年ぶりの交流。8人で訪れた甲突町の会社員木場真衣さん(37)は「日常が戻ってきた」と笑顔で肉を味わった。

 セットの配達のほか甲突川河畔では場所取りまで請け負う「BBQ mountain」(同市西千石町)は1、2日の2日間、計約300人分の予約でいっぱい。「アウトドアバーベキューペグ」(同市真砂町)も両日で300人分を用意する。道添敬充代表(40)は「甲突川の花見は鹿児島市の春の名物。町全体がさらに明るく、活気あるようになってほしい」と期待した。