縁石の上を歩く児童…大型車も行き交う車道に転ばないかヒヤヒヤ 通学路のガードパイプ、片側だけで大丈夫?

 2023/04/18 15:00
ガードパイプのない歩道を歩く児童=霧島市隼人町小田(画像の一部を加工しています)
ガードパイプのない歩道を歩く児童=霧島市隼人町小田(画像の一部を加工しています)
 鹿児島県霧島市隼人の小野小学校前の県道は見通しのいい片側1車線の直線。道路両脇は歩道が設けてあり、一見すると、問題のない通学路だ。しかし、保護者の受け止めは違う。「万一、車が歩道に突っ込んだら終わり」と不安の声がある。

 学校側の歩道約500メートルにガードパイプが設置されているのに対し、反対側はないからだ。小4の娘が通う保護者は「歩道は広く、子どもたちは危機感を持っていないようだが、縁石を乗り上げ街路樹に突っ込む単独事故があったばかり。登下校中だったらと思うとぞっとする」とガードパイプ設置を求める。

 午前7時すぎ、両側の歩道に児童の姿が増え始めた。全校児童は205人。県道は東九州自動車道隼人西インターチェンジ近くで、登校時はトラックやトレーラーなどの大型車両が多い。目的地に急いでいるのか飛ばす車が目につく。

 「縁石から下りなさい」。車道と歩道を区切る縁石上を歩いている児童に小野地区防犯パトロール隊の声が響いた。バランスを崩して車道に転ばないかひやひやした。パトロール隊の4、5人が歩道に立ち、児童を見守る。

 この県道は以前から危険性が指摘され、県は約10年前、学校や県警の合同点検で上がった要望を受け、現在の位置にガードパイプを設置した。

 片側だけの設置では不十分との保護者の指摘を受け、学校は「縁石に上らない」「歩道の端を歩く」と児童への指導を徹底しているという。今村靖前校長は「ハード面以外で学校ができる安全対策を進めている」と話した。

 県は「歩道と車道が区分され、縁石で隔てられているため危険箇所とは認識していない」とガードパイプ設置は必要ないとの考え。

 現場を歩いて感じたのは、ガードパイプの有無にかかわらず、まずはドライバーの安全意識が大切だということ。運転しやすい道こそ、慎重にハンドルを握る必要がある。

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