まるで海に浮かぶ巨大マンション…大型客船「ベリッシマ」が鹿児島初寄港 過去最大の17万トン

 2023/05/01 21:15
接岸したMSCベリッシマ=1日午前7時25分、鹿児島市のマリンポートかごしま
接岸したMSCベリッシマ=1日午前7時25分、鹿児島市のマリンポートかごしま
 鹿児島市のマリンポートかごしまに1日、大型客船ベリッシマ(17万トン)が初めて寄港した。これまで県内を訪れたクルーズ船で最大。停泊中の船体は大型マンションのようだった。

 同船はスイスに拠点を置くMSCクルーズが所有し、乗客定員は5686人、乗員約2000人。国内初運航で今回のクルーズが第1弾。4月29日に横浜を出港し、鹿児島には5月1日午前7時ごろ入港、約9時間後に出港した。沖縄、台湾を経由して7日に横浜に戻る。14日、23日にもマリンポートに寄港する。

 乗客約4700人を乗せ船が岸壁に到着すると、鹿児島港クルーズ船おもてなし隊や地域の住民が旗を振ったり声をかけたりして出迎えた。船内では鹿児島海外観光客受入協議会が歓迎セレモニーを開いた。

 乗客らはバスやタクシーで鹿児島市の仙巌園や指宿市などを巡った。東京都杉並区の石井徹さん(44)は「霧島神宮と西郷銅像を見るのが楽しみ」と笑顔でシャトルバスに乗り込んだ。