衣料品製造の理喜鹿児島工場が3月末に閉鎖 人手不足、物価高騰で

 2023/05/13 11:31
閉鎖した理喜鹿児島工場=10日、垂水市本城
閉鎖した理喜鹿児島工場=10日、垂水市本城
 衣料品製造を手がける垂水市本城の理喜鹿児島工場が3月末に閉鎖したことが12日までにわかった。同市によると、3月末時点で従業員は40人。本社は大阪府にあり、代理人弁護士の事務所によると現在は破産申請の準備中。

 垂水市企画政策課によると、工場担当者から1月に説明があった。人手不足や、物価高騰などを理由に挙げた。従業員は正規雇用15人、パート21人、外国人技能実習生4人。市は40人に企業情報を提供して再就職支援の希望を募ったが、応募する人はいなかったという。

 同社ホームページによると、同工場は1973年に建設された。工場の取引関係者は「40年ほど前は多いときで200人働いていた。地元の雇用に貢献していた」と話す。鹿屋市から勤務していた50代女性は「1月に工場から閉鎖する話を聞き驚いた。ハローワークで就職先を探そうと思っている」と話した。