身はプリプリ…タカエビ漁が最盛期 南さつま・野間池

 2023/05/18 08:30
船上でタカエビを選別する森宝徳船長(左)と息子の稜馬さん=17日午前11時、南さつま市笠沙の野間池沖
船上でタカエビを選別する森宝徳船長(左)と息子の稜馬さん=17日午前11時、南さつま市笠沙の野間池沖
 鹿児島県南さつま市笠沙町片浦の野間池沖でタカエビ(ヒゲナガエビ)漁が最盛期を迎えている。エビは水深約400メートルの深海から底引き網で引き揚げられ、透き通った桜色の身を踊らす。地元の丸航丸は17日、約180キロを水揚げした。豊漁が続き港は活気付いている。

 出航は午前4時。森宝徳船長(57)と息子の稜馬さん(22)は船を約1時間半走らせたポイントで網を入れると、1時間ほど網を引く。巻き上げ機で揚げると15センチほどの無数のエビが姿を現した。船上で大きさごとに選別。この日は4回網を入れ午後1時半に帰港した。

 森船長は「水温が一定して低くミネラルの多い深海にいるため、一年中、旬のようなもの。殻は柔らかく身はプリプリして甘い。刺し身などで多くの人に味わってほしい」と話した。

 県漁協野間池支所では3隻が漁を行っており、今季は昨季より8トンほど多い約30トンの漁獲を見込む。今季の漁は4月から始まった。