医療的ケア児支援センターが9月開所 こども総合療育センター内、看護協会が運営 鹿児島県

 2023/05/19 15:33
県こども総合療育センター=鹿児島市桜ケ丘6丁目
県こども総合療育センター=鹿児島市桜ケ丘6丁目
 鹿児島県が2023年度新設するとしていた医療的ケア児支援センターは9月、鹿児島市桜ケ丘6丁目にある県のこども総合療育センターの建物内に開所することが、18日分かった。関係者によると、県看護協会が運営を担う。

 医療的ケア児(医ケア児)と家族の相談対応や、医療や福祉、教育機関との連絡調整など総合的に支援する。保護者や支援者への研修も実施する。同年度予算で1179万円を計上していた。

 日常的にたんの吸引や人工呼吸器が必要な医ケア児(20歳未満)は、20年7月時点で県内に242人。受け入れ体制の整った保育所や学校が少なく、保護者らの負担の重さが課題とされてきた。

 21年施行の医ケア児支援法は、ケア児と家族への支援を国や自治体の責務と明記、都道府県にセンターの設置を促していた。こども家庭庁によると、23年4月時点で43都道府県(63センター)が設置済みで、鹿児島を含む残り4県も本年度中の開設を見込んでいる。