黄金色に輝く 姶良で裸麦の収穫ピーク

 2023/05/22 20:45
薫風に揺れる裸麦=姶良市三拾町
薫風に揺れる裸麦=姶良市三拾町
 鹿児島県姶良市特産の裸麦の刈り取りがピークを迎えている。田園風景が広がる同市三拾町では、大型連休ごろから黄金色に輝く麦秋の畑をコンバインが行き来する。収穫は5月いっぱい続く。

 裸麦は大麦の一種。簡単に皮がむける特性から名付けられ、米の裏作として栽培される。県内生産の大部分を占める同市では、「昔ながらのみそ」を復活させようと10年余り前に農家有志が再開した。市農政課によると、今年はあい裸(ら)麦生産組合の10人が約21ヘクタールで栽培。収穫後はみそや焼酎、菓子などに加工される。

 3ヘクタールで育てる新薗柾哉さん(26)=同市下名=は晴れ間が広がった16日、三拾町の畑を収穫した。「今年もいい麦ができた。さまざまな加工品が作られおり、姶良の魅力アップにつながればうれしい」と話した。