大型クロマグロの漁船漁業を禁止 鹿児島県、年度末まで

 2023/05/23 12:28
〈資料〉クロマグロ漁獲枠拡大を求める要望書を受け取る野村哲郎農相(右)=2022年11月、農林水産省
〈資料〉クロマグロ漁獲枠拡大を求める要望書を受け取る野村哲郎農相(右)=2022年11月、農林水産省
 鹿児島県は定置網を除く県内の漁船漁業での太平洋大型クロマグロ(30キロ以上)の漁獲を、24日から来年3月まで禁止する。11日時点で漁獲量が約2.3トンに達し、県が定めた2023年度の漁獲可能量を超える恐れがあるためで、県の規則に基づき停止命令を出す。22日発表した。

 県水産振興課によると、クロマグロは国際的に資源管理され、国が都道府県ごとに大型魚と小型魚(30キロ未満)の漁獲可能量を定めている。23年度の鹿児島県の大型魚の枠は8.9トン。県はその中から定置網とそれ以外の漁船漁業で漁獲可能量を割り当て、漁船は2.3トンとしていた。

 命令に違反した場合、3年以下の懲役、または300万円以下の罰金。22年度の大型魚の漁船割り当ては4.8トン。5月14日から禁止し、他県から漁獲枠の譲渡を受けて23年の2月に解除した。