鹿児島市吉野町の県立吉野公園に２７日、グランピング施設「ＹＯＳＨＩＺＯＲＡ」がオープンする。桜島や鹿児島湾、霧島連山、開聞岳などが一望でき、県産食材にこだわった料理も提供する。記念式典が２３日あり、運営する南国交通（鹿児島市）は「人々に癒やしを提供できれば」とアピールしている。

　同社は同公園の指定管理者で、施設名は美しい澄んだ空と吉野の名を組み合わせた。約９４００平方メートルの敷地内にドーム型３棟、四角いキャビン型５棟の宿泊棟と管理棟１棟を設置。宿泊棟には桜島、種子島、屋久島、奄美大島など県内にある島の名前を付けた。

　施設内は冷暖房が完備。冷蔵庫やシャワールームも備え、アメニティーグッズも充実している。食事は郷土料理とフレンチを融合させたメニューを提供する。

　料金は１泊２食付きで１人２万５０００円から。予約は始まっており、「ＹＯＳＨＩＺＯＲＡ」ホームページから受け付ける。開業記念プランとして、７月１０日まで１０％引き。２人以上から宿泊でき、５人まで可能。同社の萩元千博社長は「気軽に楽しめるバカンスとして、県内外の人々に満足してもらいたい」と意気込みを語った。問い合わせは「ＹＯＳＨＩＺＯＲＡ」＝０９９（２９４）９０７５。