初夏の味覚スモモ 深紅に色づく 摘み取り作業始まる

 2023/05/26 07:28
深紅に色づいたスモモを収穫する農家=25日、大和村思勝
深紅に色づいたスモモを収穫する農家=25日、大和村思勝
 初夏の味覚として親しまれている鹿児島県大和村特産のスモモ(奄美プラム)の収穫が始まった。25日、選果場も稼働。梅雨の晴れ間に、農家が深紅に色づいた果実を摘み取る作業に追われた。収穫は6月中旬ごろまで続き、福岡や県本土の市場に出荷される。

 大和村は奄美最大の産地。村産業振興課によると、約130戸が大和浜や大棚を中心に栽培する。今季の収量は前年並みの約50トンを見込む。

 栽培歴が約10年になる大和浜の泉富保さん(61)は「雨量が少なく小ぶりの実が多いが、酸味と甘みのバランスはよく、おいしい。最盛期の6月に台風が来ないよう祈りたい」と話した。6月1日に出荷の出発式がある。