コアラ飼育開始から通算100頭目 命名「タイヨウ」、名付け親は亡父コアラと同名の太一ちゃん(5歳)

 2023/05/28 17:28
母親のインディコに背負われたタイヨウと名付け親の竹野太一ちゃん(左から3人目)ら=27日、鹿児島市の平川動物公園
母親のインディコに背負われたタイヨウと名付け親の竹野太一ちゃん(左から3人目)ら=27日、鹿児島市の平川動物公園
 鹿児島市の平川動物公園で27日、2022年8月に生まれた雄のコアラ「タイヨウ」の命名式があった。同園によると、タイヨウは園がコアラの飼育を始めた1984年から100頭目に当たる。名付け親の竹野太一ちゃん(5)=同市=は「太陽のようにピカピカに育ってほしい」と初対面を喜んだ。

 昨年9月末に亡くなったお父さんコアラの「タイチ」が自身と同じ名前で思い入れが強く、「生まれた子がお父さんに守ってもらえるように」と思いを込めた。太一ちゃんは「寝ている姿がかわいい。また会いに来たい」と笑った。

 全国から計541件の応募があり、5月に園スタッフ6人と付近の小中学生4人が選んだ。

 飼育員の落合晋作さん(43)によると、タイヨウはお母さんにべったりだが、社交的で他のコアラにもだっこされる人気者。「(名前は)月を意味するお母さんコアラの『インディコ』ともマッチする。明るく元気に育ってほしい」と話した。

 園のコアラは現在17頭。タイヨウは旧館で見ることができる。