独特の装備に興味津々…海上自衛隊・水中処分母船6号を一般公開 姶良・加治木港

 2023/05/29 08:17
一般公開された海上自衛隊の「水中処分母船6号」=28日、姶良市の加治木港
一般公開された海上自衛隊の「水中処分母船6号」=28日、姶良市の加治木港
 不発弾や機雷の処分などを担う海上自衛隊沖縄基地隊(うるま市)所属の「水中処分母船6号」(300トン)が28日、鹿児島県姶良市の加治木港に寄港し、一般公開された。親子連れなど400人が見学した。

 6号は同日午前の県総合防災訓練に参加した。一般公開では、海の危険物処理の流れや装備などを隊員が解説。見学者は、ゴムボートを操作するクレーンや、潜水作業で減圧症になった際に治療する「再圧タンク」といった独特の装備を興味深そうに見ていた。

 長さ46メートル、幅9メートル。沖縄の海には第2次世界大戦で使われた不発弾が今も大量に残り、6号はその処理を担う。自衛隊に入りたいという鹿児島市の福平中3年、尾ノ上晴輝さん(14)は母親と来場。「知らないところで地道に活動していることがよく分かった」と話した。