県民投票目指して6月1日から署名集め 川内原発の運転延長問題 市民団体に請求代表者証明書交付

 2023/05/30 16:50
請求代表者証明書を受け取る有馬裕子共同代表(右)=30日、鹿児島県庁
請求代表者証明書を受け取る有馬裕子共同代表(右)=30日、鹿児島県庁
 九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)運転延長を巡り、鹿児島県は30日、賛否を問う県民投票条例制定を目指す市民団体に対し、署名活動に必要な請求代表者証明書を交付した。

 団体は「川内原発20年延長を問う県民投票の会」で、6月1日から約2カ月間署名を集める。向原祥隆事務局長(66)は「運転延長はとても大切な問題。県民が意思表示をできる場をつくりたい」と述べた。

 直接請求には有権者の50分の1を上回る約2万7000筆以上の署名が必要。3万筆以上を目指す。必要な有効署名が集まれば、9月ごろ塩田康一知事に条例制定を請求。県議会が条例の可否を審議する。