大型で強い台風2号 2日午後、鹿児島県本土が強風域入りか 1日夕から雷伴う激しい雨の恐れ

 2023/05/31 13:14
 大型で強い台風2号は31日、沖縄の南をゆっくりした速さで北に進んでいる。予報円の中心を進むと、鹿児島県奄美地方の早い所では6月1日明け方から風速15メートル以上の強風域に、2日午前中から風速25メートル以上の暴風域に入る恐れがある。鹿児島地方気象台は、暴風やうねりを伴う高波に警戒を呼びかけている。

 台風2号は31日正午現在、沖縄の南の海上をゆっくり北に進んでいる。中心気圧は965ヘクトパスカル。中心付近の最大風速(最大瞬間風速)は35メートル(50メートル)。中心から半径165キロ以内は風速25メートル以上の暴風域。

 奄美の沿岸海域では、うねりを伴うしけとなっている所があり、1日朝から、うねりを伴う大しけとなる見込み。同日昼過ぎから局地的に雷を伴った激しい雨が降る恐れがあり、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水、激しい突風にも注意を呼びかけている。

 予想される奄美の最大風速(最大瞬間風速)は1日が23メートル(35メートル)、2日25〜29メートル(35〜45メートル)。予想される波の高さは、31日4メートル、1日8メートル、2日9メートルで、いずれもうねりを伴う。1日の1時間降水量は多い所で40ミリ。1日正午までの24時間降水量は100ミリ、2日正午までは100〜200ミリの見込み。

 種子島・屋久島地方は2日午前、薩摩、大隅地方は同日午後、強風域に入る見込み。梅雨前線が九州南岸付近まで南下し、1日夕方から局地的に雷を伴った激しい雨が降る恐れがあり、気象台は最新の情報に注意するよう呼びかけている。