この日を待ってた…アユ漁解禁、早朝から釣り人繰り出す

 2023/06/01 11:53
アユ釣りを楽しむ愛好家=1日午前8時半、鹿児島市犬迫町の甲突川
アユ釣りを楽しむ愛好家=1日午前8時半、鹿児島市犬迫町の甲突川
 初夏の訪れを告げるアユ漁が1日、鹿児島県内の主な河川で解禁された。待ちわびた愛好家らが早朝から川に繰り出し、思い思いのポイントで、腰まで水に漬かって銀鱗(ぎんりん)との駆け引きを楽しんだ。

 鹿児島市の甲突川では日の出とともに解禁。河頭橋付近では10人ほどが竿(さお)を振るった。釣り歴40年の同市郡山町、無職河野道治さん(74)は30匹ほど釣り上げ「上々の滑り出し。友達に分けたい」と笑顔を見せた。

 甲突川漁業協同組合によると、3月には天然物の稚アユが多く見られ、4月下旬に150キロの稚アユを放流した。平年並みの釣果が期待できるという。稲留慎一組合長(62)は「前日が雨で心配したが、無事釣れている様子が確認できてよかった」と話した。