「画面が赤くなって、電話をしたら…」 電子マネーカードを買おうとする高齢者、コンビニ店員の声掛けが被害防ぐ

 2023/06/02 17:26
署長感謝状を受け取った永田瑛樹店長(左)=30日、鹿児島市の鹿児島西警察署
署長感謝状を受け取った永田瑛樹店長(左)=30日、鹿児島市の鹿児島西警察署
 鹿児島西警察署は5月30日、うそ電話詐欺を防いだとして、鹿児島市のファミリマート川上小入口店の店員に署長感謝状を贈った。

 4月初旬、電子マネーカード5万円を購入しようと80代男性客が来店。手書きメモを持ち、カード自体をよく理解していない様子を不審に思った店員の山中慎一さん(42)が理由を尋ねると、「パソコン画面が赤くなり、解決するために表示された番号に電話をすると電子マネーカードを買うよう指示された」と打ち明けた。詐欺を確信した山中さんは家族や警察に相談するよう説得。男性が同署に相談、購入せずに済んだ。

 代理で賞状を受け取った永田瑛樹店長(30)は「日頃から詐欺防止の対応に努めている。被害を防げて本当に良かった」。井上京一郎生活安全課長は「店の声かけが最後の防波堤の役割を果たしてくれた」と感謝した。