イプシロンロケットの魅力しっかり伝えたい…地元観光施設の有志が発射場見学、講師はJAXA職員 内之浦

 2023/06/09 20:54
施設を回り、ロケットへの知見を深める参加者=7日、肝付町の内之浦宇宙空間観測所
施設を回り、ロケットへの知見を深める参加者=7日、肝付町の内之浦宇宙空間観測所
 鹿児島県肝付町南方の観光拠点施設「宙(そら)の家」のスタッフ5人が7日、近くの内之浦宇宙空間観測所を見学した。ロケットへの知見を深め、PR力を高める狙い。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の職員が案内した。

 一行は直径34メートルのパラボラアンテナや、2013年から打ち上げられる固体燃料ロケット「イプシロン」の発射場近くを回った。「発射前は防火のため近くの森に水をかける」「50トンも持ち上げられるクレーンでロケットは組み立てられる」といった職員の話に、参加者は興味深く聞き入った。

 スタッフの楢崎恵さん(46)は「知識が増え、客とのコミュニケーションがより楽しくなる」。宙の家を運営する「きもつき宇宙協議会」の村岡知行代表理事(51)は「地元とJAXAはお互い支え合ってきた歴史がある。これからも協力関係を深めたい」と話した。

 この日の経験も生かし宙の家は11日、小惑星探査機初代「はやぶさ」が帰還した記念日(6月13日)にちなんだイベントを開く。パネル展示や、グッズ抽選などを予定する。午前10時~午後4時半。宙の家=0994(45)7371。