産卵で上陸、迷い込む? 側溝に挟まり動けぬ雌ウミガメ 重機でつり上げ無事救助 奄美

 2023/07/13 20:57
側溝から救助されるウミガメ=13日、奄美市名瀬(同市提供)
側溝から救助されるウミガメ=13日、奄美市名瀬(同市提供)
 鹿児島県奄美市名瀬長浜町の海岸近くの側溝で13日朝、ウミガメが挟まり動けなくなっているのが見つかった。市職員や奄美海洋生物研究会のメンバー、近くで工事をしていた建設業関係者らが救出し、海に帰した。

 アオウミガメの雌で、体長95センチ、推定体重約120キロ。幅60センチ、深さ65センチの側溝に挟まっていた。産卵のため浜に上がった後、迷い込んだとみられる。

 市によると午前8時半ごろ、地元の男性から連絡があり、駆け付けた5人がロープを使って引き上げた。重機でつり上げトラックに乗せ、近くの港に運んでスロープから放したという。

 同会の興克樹会長(52)によると、弱った様子はない。奄美大島では7月いっぱいが産卵のピーク。「暑くなる前に救えて良かった。迷い込んだウミガメを見つけたらすぐに市町村に連絡を」と話した。