かつお節効いた甘すぎない醤油、柔らか和牛ロービー 県産品がグランプリ受賞 藤安醸造とカミチク ジャパン・フード・セレクション

 2023/08/21 21:03
A5等級の和牛モモ肉を真空低温調理したカミチクのローストビーフ
A5等級の和牛モモ肉を真空低温調理したカミチクのローストビーフ
 全国のフードアナリストが食品や食材を審査する第66回ジャパン・フード・セレクションで、藤安醸造(鹿児島市)の調味料2種と、カミチク(同市)のローストビーフがグランプリを受賞した。

 藤安醸造は鹿児島のこだわり素材で作る調味料「休左衛門亭シリーズ」のだし醤油(しょうゆ)と煎(い)り酒(各180ミリリットル、1296円)がダブル受賞した。だし醤油は、ほどよい甘さと枕崎産かつお節の豊かな香りが、煎り酒は薩摩西郷梅の優しい酸味が好評で、デザインも高評価だった。藤安健志専務(40)は「鹿児島の調味料は甘すぎると言われるが、郷土の味を評価してもらえたと思う」と手応えを語った。

 カミチクのローストビーフ(250グラム、4500円)はA5等級の県産和牛のモモ肉を真空低温調理した。柔らかくジューシーで肉本来のうまみが感じられ、牛の餌づくりから飼育、加工まで一貫して手掛ける点もポイントが高かった。上村昌平常務(35)は「受賞をブランディングやPRに生かし、国内外の販売促進につなげたい」と喜んだ。

 同セレクションは日本フードアナリスト協会が毎月実施し、自薦・他薦の食品を100審査項目を基に採点する。第66回のグランプリは22商品。受賞した県内3商品は、各社のオンラインショップなどで購入できる。