野村哲郎農相は１２日の閣議後の記者会見で、１３日の内閣改造を前に、「早めに身を引いた方がいい」と述べ、退任を示唆した。東京電力福島第１原発の処理水を「汚染水」と言い間違えたことに改めて触れ、「内閣、それ以上に福島の皆さんに大変迷惑をかけた」と語った。

　野村氏は、７９歳の高齢を理由に「なんとかこなしてこられたが、これ以上はもう息が切れてしまう。ちょっと疲れたなという思いがある」と吐露。退任について「総理にはっきり申し上げたわけではないが、当然考えていただいていると思う。ここらでよかろうという気持ちもある」と述べた。