新天地でも頑張ってね…赤字対策で減船の桜島フェリー「チェリークイーン」、身売り先のマレーシアへ出港

 2023/09/14 15:00
マレーシアに向けて出港する「チェリークイーン」=鹿児島市の鹿児島本港(市提供)
マレーシアに向けて出港する「チェリークイーン」=鹿児島市の鹿児島本港(市提供)
 桜島フェリーの減船に伴い、3月末で運航を終えた第十五櫻島丸「チェリークイーン」(1134トン、定員731人)が、次の働き場所となるマレーシアに向けて鹿児島本港を出港した。兵庫県の企業を通して現地企業に売却された。2週間ほどで着く予定で、観光船として使われる見込み。

 チェリークイーンは1995年1月に桜島フェリーとして就航し、約28年間活躍していた。8月10日に引き渡され、外洋も運航できるように改修されていた。市は約3900万円で売却した。

 9月7日は鹿児島本港に15人ほどが駆け付け、旅立ちを見守った。市船舶局の有村隆生局長は「長い煙突や王冠の飾りが特徴的で、人気を集めた船だった。錦江湾以外で活躍している姿をいつか見にいきたい」と話した。

 減船は赤字運営の改善が狙い。桜島フェリーの運航は本年度から1隻減の4隻体制となっている。