全国ワープロ大会5連覇、個人戦の表彰台も独占…樟南高が“完全優勝” ミスなく素早い入力技磨く練習問題とは?

 2023/09/25 12:04
全国ワープロ競技大会で優勝した樟南高校ワープロ部の(左から)坂口月唯菜さん、五嶋真由穂さん、泊幹太さん=鹿児島市武岡1丁目の同校
全国ワープロ競技大会で優勝した樟南高校ワープロ部の(左から)坂口月唯菜さん、五嶋真由穂さん、泊幹太さん=鹿児島市武岡1丁目の同校
 鹿児島市の樟南高校ワープロ部が、第70回全国高校ワープロ競技大会で団体5連覇を果たした。史上4校目の快挙。出場した3人が個人戦で3位までを独占する“完全優勝”も4大会連続で成し遂げた。メンバーは「先輩たちから続くトップを守れてほっとした」と喜んでいる。

 3人はいずれも商業科3年の泊幹太さん、坂口月唯菜(るいな)さん、五嶋真由穂さん。泊さんと五嶋さんは昨年も出場している。8月に東京であった大会には個人の部を含め、235人が挑んだ。47校が争う団体戦では3人が同じパソコンを順番に使い、それぞれ10分間で課題文を入力。文字数と正確さを競った。

 1番手の泊さんは出場者中、最多の2642字を打ち込み個人優勝。1字もミスしない正確賞も獲得した。「漢字変換を誤ると、次に入力した時に候補に挙がってしまう。後に続く2人に影響するので、ミスがなくてうれしい」と笑顔。

 個人2位の坂口さん、3位の五嶋さんも2300字以上入力し、団体2位に計1401字差をつける圧勝だった。坂口さんは「連覇へのプレッシャーを感じながらも勝負した」、五嶋さんは「緊張を意識しないよう雑念を払った」と語った。

 顧問の桑畑竜教諭(44)は新聞記事を基に日々、練習問題を作っている。今年の課題文は消費税のインボイス(適格請求書)制度がテーマで、「生徒が日頃ニュースに触れていることも結果につながったのではないか」と話した。

 ワープロ部は総勢18人。第37回全国パソコン技能競技大会(8月10日、愛知県)にも出場し、入力の正確さと速さを競う日本語スピード競技で団体5連覇、表作成もある日本語ワープロ競技は団体2連覇の成績を収めた。