〈詳報〉女子学生にハラスメントで停職6カ月の県立短大教授「女性だから最初から男性に負けている」 教授の年齢、性別は非公表

 2023/09/25 20:53
会見で頭を下げる鹿児島県立短大の飯干明学長(左)と県の山本周総務部長=25日、県庁
会見で頭を下げる鹿児島県立短大の飯干明学長(左)と県の山本周総務部長=25日、県庁
 鹿児島県は25日、学生にパワハラやセクハラを繰り返したとして、県立短期大学(鹿児島市)の教授を停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。県立短大の教員がハラスメント(嫌がらせ)で懲戒処分を受けるのは初めて。

 県などによると、教授は2022年8月から23年3月にかけ、女子学生1人に対し、教員という地位を不当に利用して交際関係を迫ったり、性的発言や「女性だから最初から男性に負けている」と女性蔑視発言をしたりした。

 3月上旬、女子学生が短大の相談窓口に被害を申し出た。県立短大は学内の教員で構成する委員会を複数立ち上げ、関係者に聞き取りをして事実関係を調査。最終的に教授会が処分の必要があると判断した。

 県は「個人の特定につながる恐れがある」として教授の年齢や性別を明らかにしていない。管理監督者である飯干明学長については25日付で文書訓告とした。

 会見した飯干学長は「被害を受けた学生や保護者に深くおわび申し上げる」と謝罪。全教職員を対象にしたハラスメント研修、相談窓口の充実などの再発防止に取り組むとした。