水俣病特措法救済漏れ 国に初の賠償命令 鹿児島・熊本出身の原告全員に 大阪地裁判決
2023/09/27 15:08

支援者らの前で勝訴の旗を掲げる弁護士=27日午後3時すぎ、大阪市の大阪地裁前
特措法の救済対象外とされた1700人超の原告が全国で起こした集団訴訟で初の判決。同様の訴訟は熊本、東京、新潟の3地裁でも係争中で、今回の司法判断が注目されていた。
2009年施行の同法は、水俣病認定患者でなくても、手足のしびれなど一定の症状があれば一時金の支給などを定めた。しかし居住地域や出生年などで対象を線引きするなどしたため、原告は不当と訴えていた。
近畿訴訟の原告は大阪など13府県に住む51〜87歳の男女。不知火海(八代海)周辺で幼少期を過ごし、チッソが排出したメチル水銀に汚染された魚介類を日常的に食べたことで、水俣病を発症したと主張した。
国など被告側は、発症するほどの水銀暴露はなかったと反論。症状があったとしても、賠償請求権が消滅する除斥期間(20年)が経過していると棄却を求めた。
あわせて読みたい記事
-
飲み会が増える年末年始、飲酒運転防げ 鹿児島県警が夜間に一斉検問12月12日 07:00
-
「あまちゃん」などに出演、俳優村杉蝉之介を逮捕 麻薬特例法違反疑い 福島県警と鹿児島西署が共同捜査12月12日 06:42
-
患者データを関係機関がネットで共有 県内初の「かごネット」、薩摩川内で今月から運用開始12月12日 06:30
-
これぞ「全員バスケ」…6連勝のB3鹿児島レブナイズ 13人全員出場、5人が2桁得点で岐阜を圧倒12月11日 22:00
-
医療システム開発・販売のソフトマックス、新社長に堀江俊郎氏12月11日 21:30
-
県内の離島航路へ冷凍コンテナ11個提供 九州運輸センターから5事業者へ12月11日 21:00
-
帰ってきた「県民第九」 コロナ禍の中止経て4年ぶり 総勢400人、師走の街に高らかに 鹿児島市12月11日 15:16