24年度公立高募集定員 総数は過去最少 出水、大島の普通科1学級減 種子島中央に「ミライデザイン科」 鹿児島県

 2023/09/28 17:03
 鹿児島県教育委員会は27日、2024年度の公立高校募集定員を発表した。定員総数は23年度より80人少ない1万2010人で、統計を取り始めた1962年以降最少となる。出水、大島の2校は普通科を1学級(40人)ずつ減らす。また種子島中央の新学科名を「ミライデザイン科」と明らかにした。

 県内の24年3月の中学校卒業予定者は前年比232人増の1万5377人を見込む。県全体で予定者が増えるのは3年連続だが、北薩、大隅、熊毛の3学区では前年より減少する見通し。

 出水、大島の普通科は、募集定員に対し入学者が40人以上少ない状態がそれぞれ3年、4年続いており、現場ではすでに1学級減となっていた。7月に実施した進路希望調査の結果なども含めて判断し、1学級ずつ減らした。出水は3学級、大島は6学級になる。

 種子島中央は学級数は変えず、普通科2学級を普通科とデータサイエンス系のミライデザイン科にそれぞれ再編する。新学科開設はデジタル分野の人材育成が狙い。普通科の履修科目を主に、デジタル技術やデザイン思考も学ぶ。

 学力検査は24年3月5、6日にあり、合格発表は13日。2次選抜は21日。楠隼(なんしゅん)の入学者選抜は2月2日、同校と鹿児島市で実施する。新型コロナウイルス感染症関連の追加試験は5類移行に伴い、実施しない。