ススキ揺れ ようやく秋めいた朝に…鹿児島県内、今季一番の冷え込み

 2023/10/03 08:08
ひんやりとした風に白い穂を揺らすススキ=2日午後、鹿児島市の千貫平自然公園
ひんやりとした風に白い穂を揺らすススキ=2日午後、鹿児島市の千貫平自然公園
 鹿児島県内は2日朝、放射冷却が強まり、各地で今季一番の冷え込みとなった。鹿児島市喜入と南九州市頴娃にまたがる千貫平自然公園ではコオロギなど虫たちの鳴き声が響く中、ススキの白い穂が風に揺れていた。標高577メートルの高台に吹く風は涼しく、秋めいた空気に包まれた。

 さつま町柏原と伊佐市大口で13.1度、霧島市溝辺で15.5度など33地点のうち18地点で今季の最低気温を観測した。さつま町柏原は平年を3.7度下回ったが、各地の最低気温はおおむね平年並み。

 鹿児島地方気象台によると、1日にかけ前線が通過した後、秋の空気が流れ込み、放射冷却現象が強まった。3日以降しばらくは、最高・最低共に平年より高めの気温が続く見通し。