深夜の線路に死亡男性、九州新幹線と接触か 走行中に異音感知 熊本-鹿児島中央で一時運休、800人に影響

 2023/11/18 11:04
列車事故が発生した現場=18日、出水市下鯖町
列車事故が発生した現場=18日、出水市下鯖町
 18日午前1時10分ごろ、鹿児島県出水市下鯖町の九州新幹線の線路で、人が倒れているのを巡回していたJR九州の係員が見つけた。救急隊が成人とみられる男性1人の死亡を確認。出水署は新幹線と接触したとみて身元や事故原因を調べている。

 JR九州によると、17日午後8時40分ごろ、鹿児島中央発広島行きのさくら406号が、出水-新水俣を走行中に異音を感知。車両の安全確認で一時停止したが、この時は約20分後に運転を再開した。

 警察の現場検証のため、18日の九州新幹線は熊本-鹿児島中央の上下線で始発から運転を見合わせ、午前7時ごろ再開。7本が運休するなど約800人に影響が出た。

 出水署によると、現場は出水駅から新水俣駅方面に約5キロ。周囲に高い金網が設置され、簡単に人が侵入できない構造になっている。