ロケット発射場で一生の思い出を…「宇宙のまち」肝付町がふるさと納税返礼にフォトウエディング企画 寄付25万円から

 2023/11/19 11:13
肝付町役場の女性職員らをモデルにした内之浦宇宙空間観測所でのフォトウェディングの撮影例(同町提供)
肝付町役場の女性職員らをモデルにした内之浦宇宙空間観測所でのフォトウェディングの撮影例(同町提供)
 宇宙のまちで思い出をつくりませんか-。ロケット発射場のある鹿児島県肝付町が、ふるさと納税返礼品として「ロケットフォトウェディング」を始めた。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の協力を得て、内之浦宇宙空間観測所内の一般見学者ゾーンで撮影できる。町担当者は「一生の思い出をつくってほしい」と呼びかける。

 町によると、プロのカメラマンやヘアメーク担当者らを迎え発射場近くで撮影する。寄付額は25万円以上で、65万円以上の場合は衣装も貸し出す。撮影行程には内之浦地区を一望できる叶岳も含まれる。ロケットの打ち上げ日程によって撮影が難しい時期もある。

 地域おこし協力隊で元ウエディングプランナーの楢崎恵さん(46)が企画した。「『宇宙』はロマンをかき立て、熱狂させる力がある。ロケットを入り口に、食や観光も積極的に紹介したい」と意気込んでいる。

 町の2022年度の寄付額は約3億7000万円。町企画調整課の倉義経課長補佐(47)は「体験型の返礼品は初めて。『何度でも来たい』と喜んでもらえるよう全力で取り組む」と力を込めた。