鹿児島沖で中国漁船転覆 10管が航空機と巡視船派遣、不明5人の捜索続く 中国海警局2隻など確認

 2023/11/19 20:43
 鹿児島県薩摩川内市・下甑島の西約330キロの東シナ海で中国漁船が転覆し5人が行方不明になった事故から一夜明けた19日、第10管区海上保安本部は航空機1機と巡視船1隻を現場海域に派遣し捜索を続けたが、同日午後8時現在、手がかりは見つかっていない。

 転覆場所は日中中間線よりも中国側。10管によると、19日午前10時半から4時間余り航空機で捜索。同日午後6時前には、巡視船「さつま」が現場海域に到着し捜索を始めた。中国海警局の2隻、中国交通運輸部所属の1隻も近くの海域で確認された。

 10管は、中国海上捜索救助センター(中国MRCC)と連絡を取り合い、20日も引き続き、巡視船と航空機で捜索を続ける予定。

 事故は18日午後3時50分ごろ、中国MRCCから海上保安庁運用司令センターに救助要請があり判明。乗船していた中国人26人中、21人は付近の中国漁船に救助された。