経済効果は2兆円…? 女性の悩みを最新技術で解決、「フェムテック」普及へ鹿児島市の医師らがグループ立ち上げ

 2023/11/21 11:48
デリケートゾーンのケア用品などフェムテック製品の展示
デリケートゾーンのケア用品などフェムテック製品の展示
 生理や更年期など女性に多い健康課題を最新技術で解決するフェムテックの普及を目指す「FEMTECH friends KAGOSHIMA」が、鹿児島市で発足した。行政や企業と連携し、県内の女性活躍を後押しする。

 フェムテックは「female(女性)」と「technology(技術)」を合わせた造語。生理痛や月経に伴う体調不良による欠勤や生産性低下、労働損失の解消が課題となっている。

 発足イベントが8日、県庁であった。参加者らは生理や出産、更年期の悩みに応じた多様な製品やサービスがあることや、年齢による女性ホルモンの変化と体調への影響について理解を深めた。

 同団体は、同市の福元佑子医師(41)と会社員の依田はるかさん(36)が呼びかけた。県内外のフェムテックに関する情報を企業に提供したり、悩みを共有するカフェやセミナーを開いたりしていく。

 依田さんは「フェムテックの経済効果は2025年に約2兆円になるとされ、県内でもビジネスの可能性は大いにある。女性が心地よく生きられる世の中にしたい」と話した。