１等と前後賞合わせて１０億円の年末ジャンボ宝くじが２１日、全国一斉に発売された。鹿児島市の天文館チャンスセンターには、開店前から大勢のファンが列を作った。売り場の高額当選の実績にあやかり、遠方から訪れた人もいた。１２月２２日まで。

　所用で鹿児島市を訪れていた知名町の自営業、勝間安浩さん（６０）は年齢に合わせて６０枚購入した。「高額当選して地域の子どもたちにも夢を与えたい」。出張中に立ち寄った北九州市で会社を経営する男性（２７）も「親を旅行に連れて行き、恩返ししたい」と当選を期待した。

　同売り場ではこれまで８１人が１億円以上の当選を手にしており、１０月２７日抽選のロト７では１０億円の当選者が出た。センターを運営する南九州商事の原章鹿児島支店長（５８）は「８２人目の億万長者を引き当てて」と笑顔で呼びかけた。