時計 2020/10/28 20:00

ハロウィーンの菓子配布、今年は見直しの動き 鹿児島市内の菓子店

「ケーキハウス アプリコット」の前でイベント中止を伝える骸骨の模型=鹿児島市荒田2丁目
「ケーキハウス アプリコット」の前でイベント中止を伝える骸骨の模型=鹿児島市荒田2丁目
 秋のイベントとして日本でもすっかり定着した31日のハロウィーン。鹿児島市内の菓子店では、仮装して来店した子どもたちにお菓子を配る光景が見られるが、今年は新型コロナウイルスの影響で、ほとんどの店が中止を決めた。これを機に、イベントそのものを見直す動きもある。

 イベント(お菓子配り)は中止になります-。荒田2丁目の「ケーキハウス アプリコット」。骸骨の模型が中止を知らせるメッセージを持って店前のベンチに座っている。

 店は8年前から魔女などの格好をした子どもに無料で焼き菓子などを配ってきた。「楽しみにしていた子どもたちには申し訳ない。ハロウィーン仕様の装飾や商品は準備しているので代わりに楽しんでほしい」。穂満昌吾店長(37)は残念そうに話す。

 広木3丁目の「パティスリー・ル・ヴェール」も、仮装して500円以上購入した子どもにお菓子を配るイベントを中止に。店主の高谷浩史さん(47)は「店内が『密』になることを考慮して判断した。来年はできればいいのだが」と新型コロナの収束を願った。

 荒田地区周辺は菓子店が集まり、ハロウィーン当日になると複数の店舗をはしごする親子連れも多かった。店の周辺が路上駐車する車で混雑することもあった。

 小学生以下の子どもに無料でジェラートなどを配っていた上荒田町の「Sweet Sweets」。700人が来店した年もあったという。「一番は感染症予防の対応をしきれないこと」。中止の理由を説明する本多エリカオーナー(45)は「材料費の高騰や近隣への配慮も考えなければならない問題。来年以降のイベントの在り方を検討するきっかけにしたい」と付け加えた。