時計 2020/10/30 13:00

光る職人技 薩摩切子復元35周年展 鹿児島市で11月3日まで

職人が丹精込めて仕上げた作品が並ぶ「島津薩摩切子復元35周年記念展」=鹿児島市の山形屋画廊
職人が丹精込めて仕上げた作品が並ぶ「島津薩摩切子復元35周年記念展」=鹿児島市の山形屋画廊
 島津興業(鹿児島市)の薩摩切子復元35周年を記念した作品展が、同市の山形屋画廊で開かれている。器やグラスなど、細かな手仕事が光る約300点が並ぶ。11月3日まで。

 薩摩切子は江戸時代末期、島津斉彬による集成館事業の一つとして生まれたが、幕末の動乱により20年ほどで衰退。1985年に「薩摩ガラス工芸」が設立され、薩摩切子作家の中根櫻龜(おうき)さん=南日本文化賞受賞者=を中心に忠実な復元と、新たな技術を追求してきた。

 中根さんのほか、職人7人がそれぞれにデザインした作品を展示。空や海をイメージした鮮やかな青の花瓶やだるまをかたどった器、ガラスを宝石のようにあしらったジュエリーなど逸品がそろう。

 「島津薩摩切子アンバサダー」を務める、女優の藤田朋子さんが手掛けた帯留め3種も展示。アネモネの花、青い鳥、月をモチーフに、かわいらしい作品に仕上がった。

 プロジェクトリーダーの山口範子さん(51)は「普段は表に出ない職人が、個性を前面に出した作品を楽しんでほしい」と話す。