時計 2020/11/07 22:00

鹿児島市、放置自転車が激減 19年度2142台、ピーク時の2割

リサイクルフェアで目当ての自転車を探す市民ら=鹿児島市の吉野公民館
リサイクルフェアで目当ての自転車を探す市民ら=鹿児島市の吉野公民館
 鹿児島市で道路上に放置された自転車やバイクの撤去台数が激減している。2019年度は2142台。ピークだった03年度の2割まで減少。各地に駐輪場が整備され、放置禁止区域の周知や指導員の巡回が効果を出しているようだ。

 市は、1996年に自転車などの駐車対策に関する条例を制定。JR鹿児島中央駅周辺(47ヘクタール)や天文館地区(45ヘクタール)を段階的に放置禁止区域とし、指導員が巡回して放置自転車を即日撤去するほか、区域外の市道や公園でも指導書を張って1週間後撤去している。

 さらに禁止区域には有料の市営駐輪場を10カ所(計4148台)整備。JR谷山駅など11カ所には無料の市営駐輪場(計約3400台)を設置した。

 その結果、撤去数が9623台で最多だった03年度に比べ、08年度は5182台、18年度は2653台と大きく減少した。

 撤去自転車は、一時保管所(南林寺町)を経て、持ち主が現れなければ約1カ月後に保管所(田上8丁目)に移り、半年を過ぎると市の所有になる。市は一部を整備し、リサイクルフェアで販売している。資源の再利用とともに放置防止の啓発が狙いだ。

 市民の人気は高く、10月下旬に吉野公民館であったフェアには、公募で選ばれた約40人が参加した。常盤2丁目の関屋靖さん(83)は運転免許証を更新しない代わりに自転車を購入した。「新品より手頃なのでありがたい。近くの買い物や通院に使いたい」

 撤去数の減少について、市道路管理課は「放置禁止区域の啓発や巡回の周知が進んだのでは」と説明。現在も毎日の巡回態勢を維持し、再び放置が増えないよう目を光らせている。