時計 2020/11/23 20:00

火災前の大聖堂を水墨画に、パリで好評 東市来の画家・芝さん

芝龍郎さんがパリの展覧会に出品した水墨画「満月」=日置市中央公民館
芝龍郎さんがパリの展覧会に出品した水墨画「満月」=日置市中央公民館
 日置市東市来町湯田の水墨画家芝龍郎さん(81)がパリのノートルダム大聖堂を描いた水墨画が現地の展覧会で紹介され、作品を楽しむ来場者の写真が芝さんの元に届いた。月に照らされた大聖堂を墨の濃淡で表現した「満月」で、2019年に火災に遭う前の姿をとどめる。「現地の人に美しい姿を思い出してもらえたならうれしい」と話している。

 展覧会は、日本とヨーロッパの芸術交流を進める「日欧宮殿芸術協会」(本部・東京)が9月13~20日、パリ・マレ地区のギャラリーで開いた。「ファウンドアート&カルチャージャポン」と題し、日本画、洋画、書道など50点を展示。芝さんは協会関係者から参加を依頼された。

 「満月」は05年制作。同年9月に水墨画の紹介のためパリを訪れ、セーヌ川から見た光景の美しさに感動し、帰国後3週間かけて描き上げた。展覧会では、縦91センチ横73センチの作品を半分に縮小した写真パネルで紹介した。

 10月下旬、主催者から出品を証明するトロフィーと一緒に写真が送られてきた。来場者が作品の前で笑顔で記念撮影する様子を数多く収める。

 芝さんは「ノートルダムの火災は自分も大きなショックを受けた。パリの人たちが喜んでくれてよかった」と目を細めた。