時計 2020/11/23 22:00

一村の画業学ぶ 終焉の地清掃、スケッチも 奄美でキッズクラブ活動

田中一村終焉の家屋を掃除する参加者=奄美市名瀬
田中一村終焉の家屋を掃除する参加者=奄美市名瀬
 奄美の自然を描いた日本画家・田中一村(1908~77年)が亡くなるまで暮らしていた奄美市名瀬の家屋周辺で15日、地元小学生ら8人が清掃とスケッチ会を行った。同市の田中一村記念美術館が、画家の功績を知ってもらい、自然を大切にする心を育もうと発足させた「一村キッズクラブ」の活動の一環。参加した子どもたちは「一村や絵を学びながら周囲にも業績を伝えていきたい」と意気込んでいる。

 クラブメンバーは地元の小学生~高校生が対象で活動は月1回。同館学芸専門員の有川幸輝さん(45)の呼び掛けで8月に発足し、小中学生24人が登録している。これまで清掃のほか、顕彰活動をしている地元の「一村会」に、画家の生涯について説明を受けるなどした。

 前回が雨天中止となり3回目の同日は初めてのスケッチ会。家屋や敷地の掃除後、参加した小学生3人が、一村も題材にしたゴムの木やソテツを鉛筆で下書きし、絵の具で色づけした。

 屋仁小4年の松尾結さんは画家になるのが夢。「描かれたものが目の前にあるような絵を描いた一村のすごさを伝え、自分も自然をいっぱい描きたい」。同級生で、東京からの里親留学生の舘合いろはさんは「奄美には見たことがない自然がいっぱい。一村や絵について学びたい」と話した。

 クラブでは一村の散歩道の散策も計画する。有川さんは「多くの子どもたちが参加して交流し、終焉(しゅうえん)の家屋を守る活動を続けてほしい」と期待した。