時計 2021/04/21 10:15

「わいせつ医師」対策強化求める 自民議連、鹿児島の〝悪質事例〟挙げ議論

性被害の実態を訴える元患者の支援者ら=国会
性被害の実態を訴える元患者の支援者ら=国会
 自民党の「性暴力のない社会の実現を目指す議員連盟」などは20日、国会内で会合を開き、鹿児島県内の男性精神科医が複数の女性患者にわいせつ行為を繰り返したとされる問題を悪質事例として取り上げ、法整備や対策の強化を求めた。

 会合では被害を受けた元患者の支援者らが意見を述べた。「悩みを聞き、薬を処方する立場の医師は性交渉の形式上の合意を得ることは容易だ」と指摘。欧米と同様に、医師が患者と性的関係を持つことを違法とするよう訴えた。

 出席した議員からは、医師法の処分基準を明確化すべきとの指摘や、二人きりの診察の禁止などを求める声が上がった。

 一方、精神医療に関する勉強会でも、メンバーの議員から同様の意見が相次いだ。厚労省に対し、1カ月をめどに課題を整理するよう要望した。

 議連のプロジェクトチーム座長を務める宮路拓馬衆院議員(比例九州)は「患者の性被害は潜在化しやすく、極めて悪質な問題だ。法改正と運用見直しを確実に進めたい」と話した。

 男性精神科医を巡っては、性的関係を求められた女性患者が2014年12月に自殺。遺族らの調査によると、数十人の患者へのわいせつ行為などがあった。医師は診療報酬に関する詐欺罪で執行猶予付きの有罪が確定し、業務停止3年の処分を受けたが、性被害では立件されていない。
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