時計 2021/05/16 12:30

伝説の九頭龍 現代美術で再現すると…材料はおもちゃ、廃材 都城

制作が進む「御池の龍」をモチーフにしたオブジェ=都城市の市立美術館前庭
制作が進む「御池の龍」をモチーフにしたオブジェ=都城市の市立美術館前庭
 鹿児島市出身の現代美術作家、藤浩志さん(60)=秋田公立美術大学教授=が、御池に伝わる九頭龍(くずりゅう)伝説をモチーフとしたオブジェを都城市立美術館の前庭で制作している。材料は市民らから集めた木の枝や不要になったおもちゃ。藤さんは「みんなの思いも詰まった作品。自由な感性で楽しんで」と呼び掛ける。

 宮崎県で7月から始まる国民文化祭(国文祭)と全国障害者芸術・文化祭の関連事業。「神話の源流へ」という国文祭のキャッチフレーズにちなみ、伝説の残る神社を取材し、準備してきた。

 伝説通り九つの頭を持つ龍で、言い伝えにある「百尺」と同じ長さ33メートルを目指す。1日から制作に入った。

 6日は地元のアーティスト、ボランティアも参加して、鉄の骨組みに木の枝やおもちゃを次々と組み付けた。

 藤さんは「龍は天災を鎮める神としてあがめられるなど、古代から生活に密着してきた存在。作品が地域文化の魅力を考えるきっかけになればうれしい」と話した。国文祭前に完成させる予定で、見学は自由。
広告