2021/07/29 06:15

【コラム・聖火は見えたか】異例の五輪支えるボランティアの思い

南日本新聞ニュース
 ほとんどが無観客となったことで、大会ボランティアの活躍の場が失われた。応募した人は皆、さぞ迷惑に感じていることだろう。そう思っていた。

 東京駅近くで藍色と白のユニホーム姿を見かけた。何人もの観光客に写真撮影を頼まれていたのは杉並区の杉原弘子さん(64)。五輪の都市ボランティアの一人だが、“業務”ではなく個人的な判断という。

 当初は郊外の会場周辺で道案内をする予定だったが、無観客となり都心のパブリックビューイング会場に変更。それも中止され、急きょ海外メディア向けの単発の案内業務をあてがわれた。この日は研修帰りでユニホームを着ていたという。

 二転三転する都の対応にも「少しでも活躍の場があることに感謝したい」と笑っていた。これから正式な活動があるかはわからない。「困っている人を助けしたいという気持ちは揺るがない」。普通の人の純粋な思いが異例の五輪を支えている。(常)
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