2021/07/30 06:15

【コラム・聖火は見えたか】慣れというより、あきらめ?

買い物客にマスク着用を呼びかける横断幕が掲げられた東京・上野のアメヤ横丁
買い物客にマスク着用を呼びかける横断幕が掲げられた東京・上野のアメヤ横丁
 新型コロナウイルスの感染者は最多を更新した。緊急事態宣言は首都圏3県にも拡大されそうだ。人の流れに変化はあるのか。観光客に人気の上野のアメ横商店街を歩いた。

 昼間はうだるように暑い。店先から熱のこもった掛け合いが聞こえる。ただ「人出は以前の1~3割ほど」(商店街関係者)。客をさばきながらスマートフォンにかじりついていた男性は「商売は厳しいが、メダルの行方は気になる」と笑う。

 夜の上野は酔客が目立つ。軒先に「コロナ休業中」と張り出す店もあるが、浅草など別の街と比べて開いている飲食店が多い印象だ。

 「酒飲めます」をうたい文句に客を呼び込む飲食店は、若者や会社員でにぎわっていた。テレビは日本選手の金メダル獲得を中継していたが、自分たちの話題に夢中で気にする様子はない。

 感染拡大の懸念をよそに政府主導で開催が決まった祭典。慣れというより、あきらめに近い感情かもしれない。(高)
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