2021/08/23 23:58

まん延防止初の日曜・22日 鹿児島市天文館の人出は今年最低水準 7月4連休は最多 民間のスマホ位置情報分析 帰省客ら感染拡大の要因か 新型コロナ

  鹿児島県が新型コロナウイルス「まん延防止等重点措置」に適用され初の日曜となった22日、繁華街の鹿児島市天文館地区の人出は今年最低の水準だったことがソフトバンク子会社「Agoop」(アグープ、東京)の調査で分かった。一方、7月の4連休の人出は今年最多で、専門家は8月初旬からの感染急拡大につながったとみている。

 同社は天文館通電停の半径500メートル以内のスマートフォン位置情報を基にデータを集計。エリア内に1人が1時間滞在していた場合は1人、30分滞在していた場合は0.5人とカウントした。

 8月22日の人出は2万6814人。県内でまん延防止が始まった同20日から2割減った。今年最少は元日の2万1711人だった。人出が最も多かったのは、7月の4連休中の同24日で4万6516人。市内の新規感染者は、この日から1週間後の8月初旬に急増し始めた。

 天文館の人出は、鹿児島市などで飲食店の営業時間短縮が始まった8月9日に3万1165人まで減少。しかし同12日は4万3597人と一転して4連休中に近い水準に戻った。市内の新規感染者はこの1週間後の19日、過去最多の148人を記録した。

 感染症に詳しい鹿児島大学大学院の西順一郎教授は「デルタ株の潜伏期間は3~4日。行政が発表するまでの時差を考えると、人出のデータと感染急増のタイミングは合致する」と分析。県外在住者の感染が県内で確認される事例が増えた時期とも重なり、4連休や盆休み期間の帰省客が感染拡大の要因になったとみる。

 西教授は、感染爆発を抑え込むには今が最も肝心だと指摘。「大人数での会食の自粛や、症状がある場合の出勤・登校の見合わせ、不織布マスクの着用を徹底してほしい」と強調した。
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