2021/08/25 07:30

全22路線で輸送密度減少 JR九州・20年度 新型コロナ、熊本豪雨が影響

JR九州指宿枕崎線
JR九州指宿枕崎線
 JR九州は24日、2020年度の九州新幹線と在来線の線区別利用状況を公表した。1キロ当たりの1日平均利用者数を表す「輸送密度」は、新型コロナウイルス感染拡大と20年7月の熊本豪雨の影響で全22路線とも減少。沿線自治体と路線の現状共有のため、収支を公表している輸送密度2000人未満の区間は14路線19区間で、鹿児島関係は5路線6区間だった。いずれも赤字を計上した。

 鹿児島関係の2000人未満の区間は、日豊線の都城-国分(728人)、肥薩線の吉松-隼人(480人)、吉都線の吉松-都城(408人)、指宿枕崎線の喜入-指宿(1661人)と指宿-枕崎(255人)、日南線の油津-志布志(171人)。

 前年度からの減少率では都城-国分が47.6%と最も大きく、喜入-指宿が30.9%で続いた。

 赤字額は指宿-枕崎の5億2200万円が最も多く、前年度より1億6800万円膨らんだ。都城-国分は4億3600万円、油津-志布志は3億9800万円で、それぞれ6800万円、4100万円悪化した。

 公表が始まった18年度収支以降で、初めて2000人を下回った喜入-指宿は2億4800万円の赤字だった。

 JR九州全体では日豊線の佐伯(大分)-延岡(宮崎)の7億8700万円が最大だった。

 JR九州は「今回はコロナ禍や自然災害も影響したが、人口減少は進む。持続可能なネットワークについて沿線自治体や利用者と一緒に考えていきたい」としている。

 九州新幹線(博多-鹿児島中央)の輸送密度は8235人で、前年度比55.4%減だった。