ストリートダンス“五輪”で日本人初優勝 鹿児島市のインストラクター「元気与える存在に」

 2021/09/21 21:20
決勝でダンスを披露する加藤有紀さん=8月19日、オランダ・アムステルダム(Street Dance True’s提供)
決勝でダンスを披露する加藤有紀さん=8月19日、オランダ・アムステルダム(Street Dance True’s提供)
 鹿児島市上之園町のダンススクール「トゥルーズ」インストラクターの加藤有紀さん(23)が、オランダ・アムステルダムで開催されたストリートダンスの世界大会「Summer Dance Forever 2021」で頂点に立った。ダンス界のオリンピックといわれる同大会で史上最年少、日本人初の快挙。新型コロナウイルス下で思うように活動ができない中の悲願達成に、加藤さんは「家族や仲間の応援のおかげ」と感謝を伝えた。

 大会は世界中から約2000人が応募。動画審査を通過した12人が8月19日、ファイナリストとして会場に集結した。DJのランダムな選曲に合わせ、ダンサーが交互に即興で踊るバトル方式で競った。加藤さんによると「踊る回数がとにかく多い」過酷な大会。体力をつけるため、ダンス練習以外に2カ月間みっちり、筋トレや食事制限など体作りに取り組んだ。

 コロナ下とあって海外大会渡航も大きな壁に。ダンススクールの貴島圭介代表(49)をはじめスクールみんなで対策を考えた。ワクチン接種やPCR検査のほか、食料をホテルに持ち込み外出自粛を徹底した。帰国後も、東京から鹿児島へレンタカーで帰ってきた。「みんなの協力のおかげ」と振り返る。

 大会は準々決勝で一度敗れたが、敗者復活の指名を受けて決勝に進出。「このチャンス逃すものか」と全力を尽くし、延長までもつれた末、観客の声の大きさで決まるポイントが決め手となり優勝を飾った。

 これまでも数々の国際大会に挑み、5回優勝してきた。それでも「鹿児島から世界に」というモットーを今も大切にしている。加藤さんは「鹿児島だからこそ、のびのびと練習できた。家族や仲間に守られてきたおかげ」と周りへの感謝の気持ちが絶えない。「他の世界大会でも優勝タイトルを取って、ダンスで元気を与える存在になりたい」と意気込んだ。