2021/09/24 07:30

2年ぶり田園にかねの音 豊作、コロナ収束願い「虫追踊り」 鹿児島・いちき串木野

稲穂が垂れる田んぼの中を練り歩く踊り手=いちき串木野市大里
稲穂が垂れる田んぼの中を練り歩く踊り手=いちき串木野市大里
 いちき串木野市の大里地区で23日、豊作を願う「虫追(むしおい)踊り」があった。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止したが、伝統を絶やすまいと2年ぶりに実施。大里虫追踊り保存会のメンバーや市来農芸高校生ら約20人が、太鼓やかねを打ち鳴らし練り歩いた。

 踊りは源平時代の伝説に由来。平実盛という武将の馬が稲の切り株につまずき、落馬して敵に討たれた。その怨霊(おんりょう)が稲の害虫になったとされる。

 踊り手は特徴的な矢旗飾りは付けず、略式の装束で約2時間、実盛の霊を鎮める塚などで舞った。保存会の溜池邦雄会長(79)は「2年休めば継承が難しくなるので、できて良かった。コロナの収束も祈った」と笑顔を見せた。
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