木を植えた、花を植えた、10年たった 「美人の横顔」に見える名峰望む公園 78歳「集う人の笑顔 気分いい」 鹿児島

 2021/10/01 21:23
公園を訪れた人と歓談する小森昭二さん(右)。奥が金峰山。山の形が寝ている美人の横顔に形容される=南さつま市金峰町白川
公園を訪れた人と歓談する小森昭二さん(右)。奥が金峰山。山の形が寝ている美人の横顔に形容される=南さつま市金峰町白川
 南さつま市金峰町白川の茶農家小森昭二さん(78)が、地元の高台・石神原に私設公園を開設して10年を迎えた。名峰・金峰山(標高636メートル)を望む景勝地で、季節の花も咲き誇る。口コミで人気が広がり、地元の名所になっている。

 標高約130メートルにある約30アールの「石神原公園・展望所」。以前は雑木が生い茂る荒れ地だった。隣接する小森さんの茶畑にイノシシやタヌキが出没し被害に遭うため、土地を所有する集落と個人の許可を得て2011年、雑木を伐採した。

 視界が開け、眺望の良さに感激。「公園にしよう」と整備を始めた。ヒガンバナ約200球、アジサイ約千本を植栽。切り株や石を活用してベンチやテーブルにし、無料開放している。

 金峰山は寝ている美人の横顔に形容される。「美人を拝める」とうわさになり、開花の時期は市内外から1日最大100人が訪れにぎわう。現在は赤や黄のヒガンバナ8種類が満開だ。子どもを連れてきた日置市吹上町中之里の会社員、白澤直樹さん(33)彩乃さん(29)夫婦は「評判通り。心が洗われる」と堪能していた。

 茶栽培の合間に草刈り、剪定(せんてい)と手入れに難儀するが、「みんな喜ぶのでやりがいがある」と小森さん。「景色を眺めた人が笑顔になるのを眺めるのはもっと気分がいい」と話した。