薩摩藩沈没船の一部? 鹿児島湾海底に人工物 チェスト探検隊が発見

 2021/09/29 11:00
薩摩剣士隼人をはじめ海底の様子を調査するチェスト探検隊の隊員ら=鹿児島市の鹿児島湾
薩摩剣士隼人をはじめ海底の様子を調査するチェスト探検隊の隊員ら=鹿児島市の鹿児島湾
 薩英戦争で鹿児島湾に沈んだ薩摩藩船を捜索する「チェスト探検隊」(鹿児島市)は、桜島赤生原町の長谷港沖の海底調査で、人工物を見つけた。水中ドローンで撮った映像のため詳細はまだ不明だが、隊員らは、船体の一部ではないかと期待を込める。

 探検隊は、薩摩剣士隼人などを制作する「チェスト連合」による調査チーム。県内各地に眠る宝を掘り起こして地域活性化につなげようと、第1弾として3月から薩摩藩船の捜索を始めている。

 追い求める薩摩藩船は3隻あり、約160年前の薩英戦争時に英国艦隊に捕獲され、桜島沖で沈められた蒸気船。当時は五代友厚や寺島宗則も乗り込んでおり、国内外の資料や有識者の助言から、沈んでいる地点を長谷港沖とにらんだ。

 3月に続き2度目の調査となった25日は、前回使用していない音波を発して海底を測量する機材を使い、広範囲で遺物の確認作業を実施。その後、怪しい場所周辺を水中ドローンで探索したところ、金属のような数メートルの人工物を確認した。海岸から約150メートル、水深16メートルの地点で、海底に沈んでから、長い月日がたっているとみられる。

 今後は、ダイバーによる詳細な調査を進める予定。隊長の外山雄大さん(52)は「身近な所にも宝が眠っていることを証明し、特に子どもたちに夢を届けてあげたい。期待してほしい」と話した。