コロナワクチン 若者へ接種本格化 接種券発送前倒しや夜間実施で加速 高齢者は9割超終了 鹿児島県内

 2021/10/04 21:30
妊婦や若年層などを対象にしたワクチン接種会場で待つ人たち=9月、鹿児島市中央町のLi-Ka1920
妊婦や若年層などを対象にしたワクチン接種会場で待つ人たち=9月、鹿児島市中央町のLi-Ka1920
 鹿児島県内の新型コロナウイルスワクチン接種率(医療従事者などを含む)は、9月29日時点で1回目終了が全人口の70.51%、2回目が60.07%となった。65歳以上の高齢者は9割を超え希望者への接種はほぼ終了。県内自治体は若年層への接種を本格化させる。

 塩田康一知事は28日の会見で「高齢者は非常に高い割合で接種していただいた。全体としても順調に進んでいる」と述べた。既に三島、十島、大和の3村は希望者の接種がほぼ完了。長島町や天城町なども2回目の集団接種を終えた。

 しかし、多くの自治体で12歳以上の全年代の接種が始まったのは8月末ごろ。このため現在は年齢が下がるほど接種率は低い。霧島市の12~18歳の1回目接種率(9月末)は3割程度で、「これから伸びていく」(同市)という段階だ。

 9月中に1回目を終えた県の大規模接種では、8割を16~39歳が占めた。接種を望む若年層は多いとみられる。

 県は12歳以上の8割が2回接種できる量を10月上旬までに市町村へ供給。若年層の1回目接種は10月末から11月初旬に終わる見通しだ。

 接種しやすい環境を整備する自治体もある。薩摩川内市は中高生が夏休みに接種できるよう接種券の発送を前倒し。9月末で18歳以下の1回目接種率は6割を超えた。

 鹿屋市は、働き盛りの人や高校生らが接種しやすいように、平日夜20時までの夜間集団接種を実施。土日の集団接種と合わせ、切れ目なく機会を提供する。市新型コロナワクチン接種推進室は「予約は増えている。若者への啓発にも努める」としている。

 8月以降は県内の感染者の約6割を30代以下の若年層が占めた。冬にかけて懸念される第6波を抑えるためにも、ワクチン接種は重要なかぎになる。塩田知事は「希望される方は早めに接種してほしい」と呼びかけている。