入学時からコロナ下、翻弄される大学2年生 触れ合いなく心身に影響「将来が不安」 鹿児島

 2021/10/04 21:00
新型コロナウイルスのワクチン接種を受ける学生ら。コロナ禍で制約の多い大学生活が続く=6月、鹿児島市の鹿児島大学郡元キャンパス
新型コロナウイルスのワクチン接種を受ける学生ら。コロナ禍で制約の多い大学生活が続く=6月、鹿児島市の鹿児島大学郡元キャンパス
 新型コロナウイルス禍の長期化で、鹿児島県内の大学生が不自由なキャンパスライフを送っている。全国大学生協連が行った学生アンケートでは、入学時からコロナに翻弄(ほんろう)されてきた2年生の心身への影響が大きいことが浮き彫りになった。県内学生からも「将来が不安」との声が上がり、交流機会を求める切実な思いも聞こえる。

 「友人がいない鹿児島に来て、家で一人。不安と孤独の日々だった」。熊本県出身の鹿児島大2年生の男性(20)は振り返る。

 昨春入学しアパート暮らしを始めた。1年前期は13コマ全てが遠隔授業。パソコン画面には、会ったこともない同級生の顔と名前が並んだ。「最初の2カ月は誰とも話さない日が何度もあった。サークルに入り、人と触れ合うことで乗り越えることができた」

 10月1日から始まった後期授業は、2週間は遠隔で、サークル活動は禁止。「世の中の状況を見ると大学の対応は仕方がない」と我慢が続く。

 大学生協連の調査は7月、インターネット上で実施され、全国の約7600人が回答した。「将来に対する不安を感じる」が2年生は74.1%(全体66.7%)で最多。「生きていることが嫌」「意欲がわかずに無気力」などマイナス感情のデータも2年生が高かった。

 県内学生からも「オンラインばかりの先行きが見通せない日々」(鹿大2年)、「家庭の事情で学費が払えなくなる不安がある」(県立短大2年)といった声が寄せられた。

 大学に対策を強化してほしいことは「学内で同級生とつながる機会づくり」が43.0%でトップ。大学生協連は「学生は孤独を強いられている。人とのつながりを大学がいかにつくれるかが重要だ」と訴える。

 例年はこれから学園祭のシーズンを迎えるが、昨年は多くの大学・短大が中止した。鹿児島国際大2年の女子学生は昨年、開催されず残念な思いをした。「今年は規模縮小でもいいので開催する方法を考えてほしい」と話した。