辺野古埋め立て 沖縄戦土砂の不使用求める意見書否決 鹿児島県議会

 2021/10/09 13:00
鹿児島県議会(資料写真)
鹿児島県議会(資料写真)
 太平洋戦争末期の激戦地となった沖縄本島南部の土砂を沖縄県名護市辺野古の米軍基地埋め立てに使う政府計画を巡り、鹿児島県議会は8日、戦没者の遺骨を含む土砂を使用しないよう国に求める意見書を賛成少数で否決した。自民、公明が反対した。

 県民連合の発議。福司山宣介議員は提案理由で県出身の犠牲者に触れ、「いかなる理由や背景があっても犠牲者の人々の尊厳を冒涜(ぼうとく)するような利用は許してはならない」と説明。発議者に名を連ねた共産1人のほか、無所属2人も賛成した。

 福司山議員は否決されたことに「政治的な立場を乗り越え、思いを共有できると思っていた。寂しく悲しい。辺野古移設への賛否とは別に、各議員がしっかりと考えるべき問題だ」と話した。

 自民県議団の園田豊会長は取材に「心情は十分理解できるが、沖縄の実情が把握できていない。議論の時間が必要」と反対理由を述べた。

 同様の意見書は、東串良町議会が9月定例会で全会一致で可決。奈良県議会や大阪府内の地方議会など全国に賛同が広がっている。