寝耳に水の「31日投開票」 地方選とトリプルも、スタッフ確保に選管大忙し

 2021/10/09 11:07
 19日公示、31日投開票の次期衆院選を控え、地元の首長や議員選挙とのダブル、トリプル選になる鹿児島県内自治体の選挙管理委員会では慌ただしさが増している。同日選による経費削減や投票率アップを見込む一方、解散から投開票までわずか17日間の短期決戦で時間に追われ、人員確保にも苦心する。

 いちき串木野市は当初、任期満了に伴う市長・市議会議員選挙を11月7日に予定していたが、衆院選の日程に合わせた。そのため会計年度任用職員を1週間前倒しして8日から採用。3人が早速、不在者投票用紙を封筒に詰め、休日返上で投票所入場券の郵送準備などに当たる。

 同市選管はトリプル選に伴い、選挙掲示板の設置や広報紙の配送といった業務委託の見積もり変更を余儀なくされた。稲刈りの時期とも重なり、委託先のシルバー人材センターでは人員を確保するのに苦労したという。

 橋口昭彦事務局長は「今月中の選挙を予想した報道もなく、寝耳に水だった」と戸惑いを隠さない。ただ4年前もトリプル選の経験があり、「一丸となってミスなく乗り切りたい」と話した。

 曽於市は11月21日投開票の市議選日程を3週間前倒しした。業者に急きょ連絡を入れ、既に発注が済んでいた投票所の入場券やポスターなど印刷物の納期を早めてもらった。選管職員は今週末から休日を返上。それでも人手が足りない場合、応援をもらうことにしている。

 龍郷町は、町長選挙の10月24日の投開票日を後ろに1週間ずらした。町長選では余裕ができたとはいえ、選挙人名簿の更新や投票所入場券の作成などの準備に余念がない。

 町選管の岡江敏幸事務局長は「事務作業の負担は増えるが、同日選になることで衆院選への関心も高まるのではないか。ぜひ投票所に足を運んでもらいたい」と投票率アップに期待する。
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